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「人間の五感は「オンライン」だけで相手を信頼しないようにできている──霊長類の第一人者・京大総長にて聞いてみると…?

千葉県統一テストの結果をひとりひとり見ていると、明らかに手抜きしてきた者と、休校期間でも妥協せず取り組んできた者の差が明白であるためか、やはり“継続はチカラなり”を実感させられるものです。

来月からいよいよ返却開始しますが、ひとりひとりにどのような言葉をかけて返していこうか考え中です。いずれにせよ、これまでの自身の姿を戒めるための気づきを得させるようなトークにしていこうかなと。

オンラインでの指導が2ヶ月間続いたため、やはり教室でのリアル指導の現場に戻れるのは喜ばしいことです。今日はそのオンラインの件で興味深い記事を拝見したので、全部載せると長すぎてしまうため、文面の一部を抜粋してご紹介します。

京都大学総長であり、霊長類研究の第一人者である山極壽一先生のインタビュー内容の抜粋です↓

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「人間は言葉や文字をつくり、現代ではインターネットやスマートフォンなど、身体は離れていても脳でつながる装置をたくさんつくってしまった。だから、安易に「つながった」と錯覚するけれど、実際には信頼関係は担保できているわけではないという状況が生まれています」

「人類は進化とともに脳の容量が増えていき、それに伴って群れやチームのサイズも大きくなっていったと言われています。(中略)そして約60万年前に脳の容量は1500ccに達し、人間は150人の群れを形成できるようになりました。この頃から現代に至るまで脳の容量は変わっておらず、今の人間も実は“150人の群れ”のための脳しか持ち合わせていないんですよ」

「いざチームワークを組んで何か一緒にやろうというときには、ネット上の文字やシンボルは役に立ちません。一緒に行動した記憶が積み重ならないと、チームワークはできないんです」

「僕は総長になる前は理学部で教えていて、その時に感じた生徒の一番の悩みは“友だちができないこと”でした。なぜか、友だちは簡単にできると思っているし、いったん友だちになると相手を信用しすぎて、お互いに負担をかけあってしまう。脳ではつながろうとしているけれど、身体ではうまくつながれていない。友だちに対して、何かこうしっくりこない感覚を持ち続けているのが現代の若者たちなんじゃないでしょうか」

「おそらく、彼らには身体でつながり合った記憶があまりないんだろうと思います。何でもいいから、一緒に共同作業をすればすぐに友だちになれるんだけど、なかなかそういうことができないでいるのが現代なわけです。つまり、人に頼まなくても自分ひとりでできてしまう」

「便利な時代にいるからこそ、人とつきあうことがコストになっちゃっているんです。昔は、知識は本か人からしか得られなかった。だから、講義を受けて一緒に勉強をして、本を読んでその感想を語り合ったりしたわけじゃない? インターネットで検索して知識が出てくるなら、講義にも図書館にも行かなくていいですもんね」

「今の資本主義社会は、個人の欲望をかなえさせることに特化しています。本来なら、信頼関係をかたちづくっていた150人の人たちを社会資本として、いろんなふうに人間関係をつかいながら制度や社会に接することができたはずなのに、今は個人がみんな裸で孤立してしまっている。そこを何とかしないと幸せになれない気がします」

「友だちをつくる時間をコストと考えてはいけないですよね。共感力をつかって信頼関係をつくるには、時間をかけないといけないんです。共感と信頼は時間との係数だから、いくらお金を使っても1分で友だちになるのは無理です」

「僕は“自己実現をする人が成功者”だという考え方は大きな間違いだと思うんですよ。自分だけの目的を持つのではなく、他者と共有する目的を持ちながら、いろんな役割を演じる楽しさを経験したほうがいいと思います」

「いずれは、脳だけでつながってそれを幸せと感じる人間も現れるかもしれないけど、今はまだ人間は身体でつながり合っている方が幸福だと思いますよ」

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