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子ども同士で問題を解決する能力こそ、この20年で日本が失ってしまったスキルなんだと思います。さて、オトナはどう向き合う?

この数日、所用や出張が固まって、せっかく入塾のお問い合わせをもらっている中でなかなか対応できていません。入塾したいと要望を出されても、なかなか面談すら組めない状況であり、お問い合わせを頂戴したご家庭にはご不便をおかけして申し訳ないです。

ここ数日間は都内や埼玉・茨城からも入塾のお問い合わせがありましたが、当塾に共感してもらえるのはありがたい一方で、お子さんが通えるかどうかの問題もあり、すべてのご家庭に入塾をお薦めはできていない状況です。やはり、お子さんが続くやり方で勉学に通ってほしいなと思います。

さて、最近ではお子さんを入学させたい親御さんが一気に詰めかけている千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長が、メディアとの対談でとても意味の深い話をされていました。テレビ東京系のカンブリア宮殿で工藤校長を私も知って、身近なSNSで最近つながって会話をさせてもらった次第ですが、メディアではとても素晴らしいことをおっしゃられていたので、今日はその内容をご紹介します。

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〇日本のいまの教育って、学校に来れば来るほど「社会ってとんでもないところ」「大人ってとんでもない人たち」「魅力のない人たち」「大人になんてなりたくないよね」という声が聞こえてきます。でも、本当は学校に来たら「世の中はまんざらでもないし、大人って素敵」「はやく大人になりたいな」「社会の一員として課題解決をしたい」と思って欲しいですよね。

〇「自分で国や社会を変えられると思う」という質問があって、これがめちゃくちゃ酷いのですよ。日本の子どもたちは18.3%しかいません。他の国と比べたら、ものすごい差です。イギリスは50%を超えていますし、アメリカは65.7%。日本の子どもたちは、自分の力で国や社会を変えられないと思っています。だから、卒業して「僕は政治家になりたい」という子が出てきません。「総理大臣になりたい」と言う子がいないでしょう。僕が子どものころはいたのですよ。それは、ある意味普通のことなのです。

〇夢のような学校だと思って、ある意味よく勘違いをして入って来るけれど、劣等感だらけの傷ついた子どもたちが山ほど入って来るので、1年生のうちは言われたことしかやり続けない子どもたち。それも嫌になって、自分なんか駄目だと思っている子どもたち。そこら中でいじめのようなものは起こるし、傷つけ合うし、弱いものはいじめるし。それに対して僕らは特殊な対応をするのですが、簡単に言うと「君はこれからどうしたい? 先生たちは何を支援してあげたらいい?」と自立を促す言葉をなるべく使おうというのがルールなのです。なかなかこれがどの教員もできるわけではないので完璧にうまくはいっていないけれど、子どもの自立を復活させるための支援をしようと。そうすると、彼らは自分で決定することを覚えていきます。いじめが起こっても、一番大事なのは子ども同士で解決することです。何でもかんでも大人が介入していたら、子どもは解決する能力を失ってしまうわけです。

〇今の風潮としては、全てのいじめに大人が関わって、解決しなければいけないと思っているでしょう。これは大きな勘違いですよね。このいじめは子ども同士で解決できるのかできないのか、誰が解決の手助けをどの程度したらいいのか。それを大人が見極めて助けてあげるのが大事であって、基本的には子ども自身が解決していく力を支えてあげるのが大人なのです。そういった教育が、日本中でひっくり返ってしまっています。みんなが学校を責め、先生を責め。子ども同士がトラブっているのを支えるのが教員なのに、解決しないのは先生がだらしないからだ、というような風潮があります。このこと自体がもうおかしいのですよ。

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私も学校ではないですが、私教育の現場に関わって長いので、色々と思うところはあります。ただ、明らかなのは、子ども自身で解決できなくなっているという点です。

己の問題も自分で解決できずに親が登場、人間関係でうまくいかなくなっても親が登場して相手のところに乗り込んで相手の親とやりあって最後は法廷で係争、進路が決められないことを本人に苦言を呈したら親が登場、宿題の量が全部終わらないからダダをこねたら親登場…などなど、私も色々な景色を見てきましたが、過保護が珍しくない、明らかな社会構造になってしまいました。ますます自立できない小心者がどんどん増えるでしょうね。

コメント欄も案の定、驚きの声が多かったのが印象的です。
普段から教育現場にいない方にとっては、子どもがここまでの状況になってしまっていることに気づかず、現実を知って愕然とされるケースが多いようです。
いくつかご紹介すると、

●日本はとにかくモラトリアムが長すぎる。子供が自分で課題を解決する前に大人が介入するからというのは、間違いなくその原因の1つです。

●10年前と比べても、「自分で問題を解決する」という意欲のなさを感じる。まじめで頑張り屋さんなんだけど、教えた通りの問題が出たときに教えた通りの方法で解く、ということしかできず、初見の問題はほとんど手が出ず白紙解答。別の解き方を試してみるとか、そういう試行錯誤もしない。はっきり言って、教えていて全然面白くないし、もっと言っちゃうと、人間としても魅力を感じない。(別に成績なんか悪くてもいいし、学校のテストなんか超くだらない問題ばかりなのに、その点数を取るためだけにしか勉強する意義を感じていない様子)。

●親も先生も忙しくて見守っていない、どうしたらいい?って聞くのは良いんです、その後の見守りが足りない。自分たちは見守っているつもりだが、足りない結果、事件になってしまっている。大人顔負けの悪知恵がある子ども、抵抗することのできない子ども、他人に無関心な子ども、それらに目配りする、足りていない。日本の子どもたちは大人に柔順なんです。それは生きるための知恵、逆らって潰されるって本能で分かっている。そんな社会にしてしまった大人が悪いんです。

などなど、やはり教育に正解はないんだなとつくづく思います。

デジタルが当たり前に活用される社会の中で、教育という業界は、ICTなど指導技術は向上するとしても、やはり人間教育は常にアナログ対応であり続けるし、そもそもデジタルで解決できる問題ではないということ。

ウチの塾の存在意義がそこにあるんだと思います。

さて、「最新・更新ページ」に新年度新学年新学期の塾生募集の先行受付開始のご案内をしております。現在、西船橋工房は満席状態ですが、春からは受験生も抜けるので多少の定員充足となるかと思います。

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