経営者となった元プロサッカー選手が語る、使えない上司と使えない部下…とは?

Yahoo!ニュースの記事から、元プロサッカー選手で16年間浦和レッズで活躍され、現在はベンチャー企業の経営者として活躍する鈴木啓太さんに関する興味深い内容を拝見しました。

その内容というのは意外とシビアで、 鈴木さんにとって「使えない上司、使えない部下」とは…という内容。。。(苦笑)
私も興味深く拝読し、読者の皆さんにご紹介したいと思いつつも文面が長いため、一部抜粋にてご紹介とさせて下さい↓

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「使える、使えない」という言葉は、サッカー界では頻繁に聞きます。選手やファン、サポーターの中でも使われています。プロの選手である以上、使えなければいけないと私は思います。私自身、現役の頃、監督やスタッフ、選手、ファン、サポーターから「使える」と思ってもらえることに喜びを感じていました。

当時から、この言葉はやや乱暴な捉え方でもあるのかなとは思います。たとえば、ファンから「あの選手は使えない」と見られているとしても、その選手は仕事をしているはずです。一生懸命走って、プレイもきちんとしているのです。「使えない」と思われる時は、状況判断ができていない場合が多いのだと私は思います。プレイが下手だからではなく、その時点で何をするべきかといった状況判断ができていないのです。

状況判断がとても優れていると思っていたのは、読者の皆さんがわかりやすいところで言えば、浦和レッズにいた長谷部誠選手(所属 アイントラハト・フランクフルト)です。私よりも三つ年下で、ともに静岡県出身。一緒にコンビを組んでいましたが、ノッキングがほとんどなかったのです。私のプレイをきちんと見てくれていました。私も、彼をしっかりと見ていました。彼はたとえば、「今、自分が何をしなければいけないのか。前に出るべきか否か…」などと常に考えています。

まず、チームプレイをしたうえで自分の個性を出していくべきだと私は思います。そのためには周りの選手が何を考えているのか、と常に考える必要があるのです。彼は、とても上手でした。ヨーロッパに行っても活躍できるのは、そのあたりをきちんと理解しているからではないでしょうか。

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これは「使えない」というものとは、また違うレベルの話かもしれませんが、チームプレイを考えるうえで大切と思うのでお話をします。

私よりも年齢が上で、日本代表にも選ばれた選手がいました。素晴らしい力を持っているのですが、自分のプレイが試合中、上手くいかないとキレてしまうことがありました。チームの勝利に向かって戦う時は、めちゃめちゃ頼もしい。ひとたび、自分が望むプレイができなくなると、その瞬間からゲームを壊してしまうことがあったのです。

チームは、試合に出る11人だけではない。ベンチにいる18人で戦うものです。ベンチに入らない選手もいます。特にベンチにいる選手は悔しい。その悔しさを表現する場すらない。試合に出る選手は、こういうことを心得ておく必要があります。監督など上層部が、その選手を「使えない」と判断したかのどうかは正確にはわかりませんが、代表からは外れました。私が思うに、「使える、使えない」の違いは上層部からすると、計算できるか否かでもあるのでしょうね。計算ができる選手と、計算ができない選手は確かにいます。

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できないことができるようになるのが、「成長」だと思うんです。監督は、それを常に選手たちに意識させる。「あなたが今、持っているものだけじゃないんだよ」と投げかけ、気づいていない力に気づかせてくれる。そして、挑戦して失敗しても、その時の自分自身のリアクションが大事だと感じ取らせてくれる。たとえば、チャレンジして失敗した場合は、めちゃくちゃほめます。

監督は技術ではなく、頭の中をほめているんです。それが、選手たちにだんだんとわかってくる。チャレンジしたい意欲が湧いてくる。選手は、監督が考えつかないようなアイデアを出すようになる。頭を使い、状況判断ができるようになる。それが、成長なのかなと思っています。

逆に、選手に脳を使わせないようにしてしまう監督はプロになる前までさかのぼると、いましたね。どちらかと言うと、そのような監督は「俺の言うことになぜ従わないんだ!?」「俺の言っているとおりに、どうしてしないんだ!」といった意識が強かったように思います。それが選手の発想やアイデアを破壊してしまう場合もあったように感じます。

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説得力は、とても大事と私は思っています。上司であれ、部下であれ、「この人の言っていることならば、大事だよな」と周囲に思わせられるかどうかでしょう。そのためには、自分をさらけ出すことも時には必要ではないでしょうか。たとえば、弱みを見せるのです。弱みを見せるのは、互いに信頼関係を作っていくうえで重要だと思います。「ここが弱いから、こちらが手伝ってあげよう」となるわけじゃないですか。

ただ単に弱みを見せるだけでも、もちろん駄目だと思います。まずは率先して仕事をしていかないといけないでしょうね。「俺についてこい!」と言って率先しようとしても、それだけではきっと難しいでしょう。リーダーが率先しながらも、弱さをさらけ出す。それが、大事じゃないかなと思うんですね。

私は、常に社員の前でさらけ出しているつもりです。「社長は仕事ができないから、みんなで助けてあげよう」と思ってもらいたい。本当にそういう会社なんです。部下も弱みを一切見せないといった姿勢では、上司は助けようがない。こちらからすると、アラートを出してほしいのです。部下に対して、「おい、もっとフランクにいこう。弱みをさらけ出していいよ」と言う上司の方が、弱みを見せてないんじゃないかなと思います。自分が率先しないと、部下はリアクションをとれない。アクションを起こさなければ、何も生まれませんね。

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私個人としては、使える使えないの是非はさておき、上司や部下に恵まれるとか恵まれないで、仕事における生産性も大きく変わるのは確かだと考えます。とはいえ、結局は管理する側である上司の腕先三寸で決まるだろうな…とも。

管理する側というのは、人を管理する上で、人の心を掴み上手くコントロールする必要があります。
それには、礼節・感謝・敬意を持ち続け、決して自分の立場にあぐらをかいて天狗になることなく、ひとつの駒ではなく人として尊重し、信頼関係を築いていくことが必要ではないかと。

馬車馬のようにニンジンをブラ下げて鞭を打っても、人は動きません。
それは、ご家庭での親子関係でも同じことが言えるのではないでしょうか。ここまでの話、ぜひお子さんとのやりとりに結びつけてもらえれば幸いです。

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