「いつ死んでもいいんです」ガンを贈り物と捉えたその女性は、私の価値観をことごとく壊していきました。

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2年前に生命保険アフラックのCMで、余命半年を宣告されても前向きに生きる山下 弘子さんのインタビューが紹介されました。

当時かなり有名になり、ご存知の方もそれなりにいるのではないでしょうか。19歳で余命宣告を受け、治療法がないという中でも前向きに生きてきた素敵な女性です。

「Cancer Gift」(ガンって不幸ですか?)という言葉を用いて、ガンになったことを悲観するのではなく、そこに新たな希望を見出し、多くの人に生きることの素晴らしさを伝えていこうとする…著書にも心打たれるシンプルな言葉で想いを綴っていらっしゃいますね。

その中でも、特に印象に残った一文があります。

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多分、いつ死んでもいいんです。本にも書いたと思うんですけど、いろんな人との対話の中で、たとえ、私が植物人間になって、寝たきりになって、誰の役にも立つことができなかったとしても、そこで息をして、がんばって息をしているだけで、多分いろんな人に感謝されると思うんです。感謝される存在なんですよ。

本当に、私たちは愛されるために生まれてきたんだなあ、っていうのをなんとか実感している。たとえ誰の役に立たなくても、生きているだけで愛はある。

いつ死んでもいいんです。でも死なないだろうなあ(笑)。

———————-

私は私教育という現場とはいえ、一応教育に携わっている者として、塾生たちに将来設計の大切さを教え、幸せな人生を過ごすためのキャリアプランニングを徹底して教えているわけですが、山下さんの言葉を見ると、そんな自分の信念が揺らぐことがあります。

子どもたちが将来、幸せな人生を過ごせるようにたくさんの策を練っていく、そして実践させていく…親御さんは子どもの将来のためにどんどん投資していく…そこに見返りがあるかどうかは別として。

しかし、山下さんのように、いつどうなってもおかしくない人生を精一杯生きている方にとっては、将来のことなどを具現化するために心を砕くよりも、今を精一杯楽しんで生きるというのにこだわりを持って日々を過ごしている。

私の信念や方針とは、完全に逆行しているわけです。
でも、彼女の考え方も、私の方向性も、どっちも正解だと思っています。

子どもたちに好きなことだけをさせて、我慢することや壁を乗り越えさせることを経験させなければ、それは欲望に忠実に生きるだけのダメ人間に育ってしまいます。だから、将来を見定めて、子どもにある程度は社会性を身につけさせる意味合いでも、先の指針を示すことは重要だと思う反面…。

その考え方は息苦しくて、もっとラクに、もっと自由であることこそ、真の幸せであると信じる人もたくさんいて…「有名校に入れば、子どもが幸せになれる!」と豪語していた親御さんが過去にたくさんいましたが、そういった親御さんたちは、この後者の自由主義的な考え方をどう受け取るんでしょうね?

10代の頃は、先に待つ高校生活や大学でのキャンパスライフや青春に想いを燃やす。

20代の頃は、就職してどう働くか、どんな恋愛をして結婚につなげるか物思いにふける。

30代の頃は、家庭を持って、子どもをどう育てていくかを考える。

40代になると、どう家族が幸せに過ごせるか、自分は社会に何を還せるかを試行錯誤するようになる…。

常に、先を見据えて生きるわけですよね。
でも、明日がどうなるか分からない人にとっては、そんなのは想像できるわけもありません。

だからこそ、1日1日を大切に生きる。
その意味と価値の重さを、健常者以上に噛みしめることができるのかもしれません。

私ももうすぐ40歳を迎えるにあたり、先のことを考えるのも、少し速度を落としていいのかなと思うようになりました。

ここまでは喜怒哀楽含めて高速で駆け抜けてきた人生だったと思っていますが、人生の後半戦を迎えるにあたり、そこまで行き急ぐ必要はないかなと。先のことさきのことを考えると、その終着点まで考えてしまうんですよ…。

「オレはどこの墓に入るか?今からあちこち霊園を見に行こう」

とか

「いや、墓というスタイルはいずれ無くなるから、海洋散骨がいいか?それとも永大供養で費用を安く収めるのが合理的か?」

とか

「黄泉の国に行ったら、どんなに遠くても、会いたかった人に会いに行って、桜の下でみんないっしょに豪快に酒を飲もう」

などなど、そんないらんことまで考えるのがバカらしい。

まだ早いし、それよりも今の人生を楽しく生きることの方が意味があると、最近特に思うようになりました。

最近だと、小中高を過ごした幼馴染の現.病院長と21年ぶりの再会を果たし、そのときの感動は今でも忘れられません。再びいっしょにメシを食う機会があるとは夢にも思っていなかったので(この院長先生と対談の約束をしたんですが、私が多忙で約束果たせずじまい…黄泉の国に行くまでには、絶対に実現させたいw)

ただ、これからの未来を生きる子どもたちには、学力だけではなく確固たる社会性と自立性、そして真の自律を促すために、やはり私は先のことを魅せていくんだと思います。

それが正しいかどうかは別として…要は、立ち位置の違いなのかもしれませんね。
山下さんの生き方は、私にとって、自らの考えを見つめ直す手本かもしれません。

その山下さん、先日の報道でご存知の方も多いと思いますが、25日の日曜日、桜が咲き始めたこの時期に、向こうの世界へと旅立たれたそうです。25歳、早すぎる旅立ちです。

人間、苦しいときこそ「素」が出ます。
でも、どんなときでもポジティブに生きるというのは、本当に難しいこと。私はネガティブあがりの人間ですので、素直にスゴイなと思います。

実際にお会いできることはありませんでしたが、遠い未来のいつか、叶うのであればお会いしてたくさん話を聞かせてもらいたい…そんな叶わぬ妄想を抱きながらも、私も精一杯生きて、将来を担う塾生たちのために奮闘していきます。

最後に、彼女の一言から↓

がんに感謝していますか? といわれると感謝はしているけれども、がんを特別視してはいない。私はがんだから今日まで来た、というのはあるかもしれないけど、それは、がんになっていろんな機会を得て、いろんな体験をして、いろいろと考えさせられて、1周して元に戻った感じです。

人生は、その繰り返しなのかもしれませんね。

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