「一度の失敗で復活できない日本」は幼児教育の産物ですね。これでどうやって活き活きした若者を育てろと?


一部の親御さんに勘違いをされている方がいらっしゃいます。
塾に入れれば、成績も右肩上がりにアップしていくと。

そんな比例のグラフみたいに上がり続けたら、いつかは5科500点を突き破るという前代未聞の「比例の否定」ができあがりますよ。んなわけないです。

何度も何度も試行錯誤して、失敗を繰り返して、時間をかけて闘った先に成績アップなどというものがあるし、それはずっと続くものではない。

上がったり下がったりを繰り返しながら、何度も反省と試行錯誤を繰り返して、良い結果が安定するようになっていくんです。

そこに至るまでに、子どもにしか分からない苦労があります。親がオトナの目線で断罪するのは簡単ですが、子どもの頑張りも辛抱強く見守らなければ、子どもは認めてくれない親や大人に絶望し、何にも向上心を持たなくなってしまいます。

ちょうど私が思っていたことを、元参議院議員で現在はシンガポールの大学教授をされている田村耕太郎さんがおっしゃってましたので、文の一部を抜粋してご紹介します↓

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娘は興奮しながら「厳しい道(Hard Way)を選んで、穴に落ちる失敗を犯しても、そこで深く考え(Think Hard)諦めず、必死に進んで崖を登っていくことこそが最高のLearnだ」ということを絵に描き、言葉にして友だちや先生と話し合いながら理解したようです。

娘の学びはまだ本物とまでは言えないかもしれません。でも、幼児の脳や心は侮れないものです。この年齢でこういう本質的なことを教え、考えさせてくれることにはきっと価値があるはず。娘の最近の口グセは「失敗はいいんだよ。失敗しないと学べないんだよ」です。まあ、いたずらの口実に使っているふしもありますが。

(中略)

日本の教育は将校の選抜を最終目的につくられた面もあると思いますが、トップクラスの人間が昔ほど官僚を目指さなくなった今もまだ教育のあり方はさほど変わっていません。

一方、娘の学校では、どんな時代になっても世界のために、情熱のままに自分を最高に活かせる「自立して考え抜く人(Thinker)・行動する人(Doer)」を育てることを目指しています。

教育のかたちは色々あっていいと思います。学校教育だけでなく家庭教育も大事です。ただ、一生懸命描いた絵を持ち帰り、嬉々として親の前で説明を始める娘を見て、本当に素晴らしい教育、本当に素晴らしい先生だなあと、素直な感謝の気持ちが生まれました。ありがとうございます。

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子育てにおいても、失敗できない子育てが求められている時代になってしまったのが今の日本という国です。余裕も寛容さもなくなり、親は勝利至上主義を常に子どもに求める。

そもそもこういった背景になってしまった、一流企業か官僚・公務員にならなきゃ勝ち組と認められない風土がおかしいんですよね。大学生のほとんどが大企業を目指す考え方がなぜ当たり前になってしまったのかも。

人間は、何度も何度も失敗し、這い上がる度に大切な事を学びます。

周りの人は失敗したり挫折した人を「終わった人間」のように扱うかもしれません。その厳しい眼差しに打ちのめされることもあるかと思います。

でも、「落ちて這い上がったことが学び」とポジティブに言ってくれる人がいたら、少しでも頑張れる気がするのは私だけではないのではないでしょうか。

それが子どもにとって、親であることを切に願っています。

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